健康で快適に過ごすために、次の3つの要素があります。

  •        1. 高い気密性
  •        2. 計画的な換気
  •        3. 熱損失の低い断熱構造

よく勘違いされるのですが、気密性を高めるから換気が必要だと考えるのは間違いです。実際はその逆で、家全体を効率よく換気するために気密性を高めるのです。隙間だらけの家では、部分的な換気はできても、家全体の換気はできません。


また、大きなガラス・サッシを開け放した開放感は、気密化というコンセプトと何ら対立するものではありません。気持ちよい風が吹いている日には大きく窓をあける、そんな快感を手放すものではないのです。通風の確保できない時(留守中、就寝時の防犯、悪天候など)のバックアップ機能だと考えたらいかがでしょうか。


熱損失を少なくすることにより、暖房・冷房負荷を軽減し、かつ家の中の温度差を少なくすることができます。その結果、結露の発生を抑え、柱・土台などの家の骨格の耐久性を高めると同時に、カビ・ダニの発生を抑制し、快適な室内環境を過大な設備機器に頼ることなく実現します。また、家の中の温度差が少なくなれば、吹抜けや間仕切りの少ないオープンな間取りも可能となります。


住んでいる人が住まいの広さを感じるのは、建物の大きさではなく、部屋の大きさに起因します。暑いから・寒いからといって、家を細切れに仕切り、設備機器だけにたよると、実際の家の大きさよりも狭く感じられ、使わない空間ばかりが増えていくことにもなりかねません。


断熱には大きく分けて、外断熱(外張り断熱)と内断熱(充填断熱)の二つの方法があります。どちらにもそれぞれ長所・短所があり、一概にどちらがいいとは言い切れません。ただ、断熱性能の追求が最終目的ではないので、形態・風土・コスト等を総合的に判断して、適材適所に使い分けることも必要です。